北韓は、南北軍事会談など対話の提案を拒否すれば、物理的対応を取ると韓国を威かくしてきました。
北韓の対韓国窓口機関である祖国平和統一委員会は2日、声明を出し、「韓半島の緊張緩和と平和保障のためのわれわれの正当な提案を拒否するのならば、われわれの対応は無慈悲な物理的選択になるだろう」と韓国を威かくしました。
北韓の人民武力部は先月20日、軍事当局者会談を開くための実務者レベルの協議を求める通知文を韓国に送ってきましたが、韓国政府は、北韓が非核化に向けた意思を示す行動を取るのが先決だとして、提案を受け入れない考えを示しています。
今回の声明は、南北の緊張が続いていることの責任を韓国側になすりつけ、さらなる挑発に向けた名分をつくる狙いがあるものとみられています。
これに対して統一部は3日、「北韓の対話提案が心のこもっていない単なる宣伝攻勢であることを、北韓自らがあらわにした」と非難し、非核化措置が対話の前提であるという、これまでの姿勢を改めて強調しました。