フランスを訪れている朴槿恵(パク・グネ)大統領は、韓国時間の3日夜、オランド大統領と会談し、北韓の非核化に向けた連携を強化していくことで一致しました。
今回の訪問は、韓国とフランスの国交正常化130年を迎えオランド大統領の招きで実現したもので、会談はパリにある大統領官邸のエリゼー宮殿で行われました。
この会談で両首脳は、「国交樹立130周年共同宣言」を採択しました。この宣言は北韓に対する国連安全保障理事会の制裁決議を着実に実行し、必要な場合は追加措置をとるなど、北韓を非核化に向かわせるために連携を強化していく内容となっています。
フランスは、国連安保理の常任理事国を務めており、安保理やEU=ヨーロッパ連合独自の北韓制裁決議の採択に主導的役割を果たしてきました。
こうしたことから、朴大統領が北韓への制裁でフランスの協力を確保したことで、北韓にさらに圧力をかけるとともに、北韓に対する国際社会の制裁を一層強化できる効果があるものとみられています。
今回の「国交樹立130周年共同宣言」では、未来志向の包括的パートナーシップを強化していくため、幅広い分野での協力を拡大していくという内容が盛り込まれています。両首脳は、両国が21世紀の経済と文化の発展のための最適なパートナーになりうるとし、新しい産業の育成や起業支援への協力を強化するとともに、文化と産業の融合を通じて、未来への成長エンジンを創出していくことでも一致しました。
朴大統領は、4日、フランス南東部のグルノーブル市を訪問したあと、帰国の途に就きます。