韓半島の西の海、西海の韓国側領海で、不法操業を続けていた中国漁船2隻を、韓国の漁民が捕らえ、海洋警察に引き渡しました。
仁川海洋警備安全署によりますと、5日午前5時20分頃、西海の軍事境界線にあたるNLL＝北方限界線の南側およそ
500メートルの海上に停泊していた中国漁船2隻を、韓国の漁民らが取り囲んでロープで牽引し、仁川海洋警備安全署に引き渡しました。
中国漁船はいずれも木造船で22トンと15トンの2隻です。
2隻には合わせて11人の漁船員が乗っていましたが、全員眠っていたためもみ合いなどはなかったということです。
海洋警備安全本部は、中国漁船の船長2人を領海と接続水域法違反の容疑で逮捕状を請求するとともに、漁船員9人は出入国事務所を通じて中国に送り返すことにしています。
この水域はワタリガニの産卵水域で、中国漁船の相次ぐ不法操業で、ことしの韓国の漁獲量は大幅に減っています。
しかし、現場が西海の軍事境界線付近であることから、韓国海軍と海洋警察は不法操業の中国漁船の取り締まりに消極的な姿勢をとっていました。