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経済

IMF 「韓国の潜在的成長率は鈍化」

Write: 2016-06-09 11:46:21Update: 2016-06-09 11:46:21

IMF 「韓国の潜在的成長率は鈍化」

IMF=国際通貨基金は、韓国経済について、対内外的な困難に直面しており、潜在成長率が鈍化しているという見方を示しました。
IMFアジア太平洋副局長を団長とするIMFミッション団は8日午後、政府ソウル庁舎で、先月26日から韓国政府などと実施してきた協議の結果を発表しました。
このなかで、IMFは、韓国経済について、「現在の所得水準がまだOECD=経済協力開発機構の先導国に及ばない状況で、潜在成長は鈍化している。高齢化が速いスピードで進み、世界貿易が鈍化するなか、高い輸出依存度、企業部門の脆弱要因、労働市場のねじれ、サービス部門や中小企業の低い生産性といった構造的な問題を抱えている」と指摘しました。また、IMFは、「今年の韓国経済は2.7%の成長を達成する漸進的な回復が見込まれる」としながらも、「外部環境は不確実で、財政支援の早期回収が民間消費の回復を阻害するおそれがある」としています。
さらに、IMFは、「韓国政府は、企業の構造調整に特に集中しており、過剰供給と成長見通しの鈍化に対応するため、積極的な措置を取っている。こうした問題に対応し、韓国はグローバル・リーダーになれる機会がある」としたうえで、「ほかの部門の構造改革も重要だ。正規職・非正規職の障壁をなくし、経済活動参加率を高めながら、生産性の低下という問題を解決するための積極的な努力が必要だ」と提言しました。

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