海外での韓国製品に対する輸入規制がこの5年間で4倍以上に増えたことがわかりました。
韓国貿易協会が13日、発表したところによりますと、韓国製品に対して「アンチ・ダンピング関税措置」、輸出国の補助金を受けた輸入品に対して国内産業保護のために割増関税を課す「相殺関税措置」、自国の産業に重大な被害を及ぼす輸入品目に対して国が課す「セーフガード=緊急輸入制限措置」などの輸入規制を調査していたり、規制を行っている件数は2010年に7件だったものが、2011年9件、2012年19件、2013年22件、おととし26件、去年32件と年々増加しているということです。
なかでもことしは、6月の時点で、すでに17件に上っていて、現在、行われている規制件数は、合わせて182件に上ります。
国別に見ますと、インドの輸入規制件数が32件と、もっとも多く、続いてアメリカが22件、ブラジル、中国、トルコがそれぞれ11件、インドネシアが10件の順で、新興国のけん制が目立っています。
これについて貿易業界では、「世界的な供給過剰や価格競争に悩まされている鉄鋼や化学製品が主な要因となっている。製造業中心の新興国ほど、 これらの品目への保護措置が求められている」と話しています。