ディーゼル車の排ガス不正で告発されて検察の捜査を受けているドイツのフォルクスワーゲン（VW）の韓国法人、アウディ・フォルクスワーゲン・コリアが、自動車の輸入に必要な試験成績書54件を偽造したことが新たにわかりました。
ソウル中央地方検察庁はアウディ・フォルクスワーゲン・コリアの認証担当の役員を呼んで調査を行ったところ、自動車の輸入に必要な試験成績書54件を偽造したことが新たにわかったと、14日、発表しました。
偽造が行われた試験成績書は、アウディ・A4など20車種の燃費成績書48件、フォルクスワーゲン・ゴルフなど4車種の騒音成績書4件、アウディ・A8の排ガス成績書2件の合わせて54件です。
検察は、ドイツ本社が試験成績書を送らなかったため、書類を偽造したという供述にもとづいて、ドイツ本社の責任についても捜査を進めるとしています。
また検察は、認証担当役員などの関係者に対して、私文書偽造、公務執行妨害などの罪を適用するかどうか検討しているということです。
さらに検察は、アウディ・フォルクスワーゲン・コリアは2013年に、韓国環境部の認証を受けていない部品を取り付けた29車種のうち、8車種だけを自ら申告し、課徴金を故意に減らしたことがわかったとして、これについても捜査を進める方針です。