北韓が韓半島西の海、西海の軍事境界線に当たるNLL=北方限界線付近で、戦力を増強させていることがわかりました。
北韓は、今年のはじめに、西海の延坪(ヨンピョン)島から北東に12キロほど離れた、NLL北側のアリ島にある高さ20メートルの鉄塔に韓国軍を監視するための映像機器を設置しており、さらに、最近では、レーダーシステムを設置していることを韓国軍が捕捉しました。
また、延坪島から4.5キロ離れた北韓のカル島には、今年はじめに放射砲の陣地が完成しており、兵力の動きが活発になっていることが確認されています。
西海では、ワタリガニ漁の最盛期を迎え、NLL周辺で、韓国・北韓・中国の漁船や取り締まりのための警備艇の活動が増えており、緊張が高まっています。
北韓漁船はNLL北側海域で、韓国漁船はNLL南側海域の指定漁場で操業していますが、中国漁船はNLLを行き来しながら操業しており、違法操業する中国漁船を取り締まる過程で南北当局の艦艇が軍事的に衝突する可能性があり、韓国軍は警戒態勢を強めています。