柳一鎬(ユ・イルホ)企画財政部長官は17日、下半期の経済政策の方向性について、積極的な財政補強と部門別の活力向上に向けた方策を講じていく考えを示しました。
17日にソウルで開かれた、主な研究機関の長との懇談会で述べたものです。
柳一鎬長官は、また、「世界経済の落ち込みや企業の構造調整などによる輸出の不振、内需の鈍化、景気・雇用リスクに対応していく。経済活力の向上と構造改革という大きな枠組みの中で、雇用を守り、生み出していくことに集中していきたい」と強調しました。
最近の経済状況については、「3月以降、やや改善しているが、国民が肌で感じるには、まだ景気回復の動きは弱い」と述べました。
ことし下半期の韓国経済を取り巻く国内外の環境については、「世界経済の回復が遅れているなか、アメリカの利上げやイギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱の可能性など、国際金融市場の不確実性が高まっている。企業の構造調整が本格化し、製造業の雇用が鈍化するなか、景気と雇用の下振れリスクが大きくなるおそれがある」との見方を示しました。