温室効果ガスの主な要因とされる石炭の使用量が先進国では減っているのに対して、韓国では増えていることが分かりました。
イギリスに本拠を置くエネルギー関連企業、BPの最近の報告書によりますと、OECD=経済協力開発機構加盟国の石炭使用量は去年9億7920万トンで、10億トン未満に減りました。
これは2010年に比べて12.2%減ったものです。
一方、韓国は2010年に7590万トンだったのが去年は8450万トンに、5年間で11.2%増えました。
イギリスは2025年まで石炭を使用した火力発電所をすべて閉鎖することにしていますが、韓国は新規の石炭火力発電所の建設を進めているなどしていて、政策の見直しが必要との指摘が出ています。
韓国は温室効果ガスの排出量の40%程度を火力発電部門が占めていて、その80%は石炭による火力発電が占めています。