イギリスのEU離脱が決まったことを受け、世界経済に動揺が広がる中、韓国経済に及ぼす影響にも注目が集まっています。
経済の専門家らは、韓国への影響について「安全資産を好む傾向が強まり、円高ウォン安が進むことで、海外で日本の製品に対し、韓国の製品が価格の面で優位を保てるとみられる」としています。
一方、貿易の面では、韓国とEUのFTAが、イギリスに対して効力を失うことになり、イギリスとFTA交渉を進めなければならず、その間、関税が高くなるなどの影響があるということです。
また、イギリスで事業を展開している韓国企業の中で機能の一部をイギリスからヨーロッパのほかのEU加盟国に移転する動きが進む可能性があるとの見方を示しました。
イギリスがEUから離脱するまでは、これから2年間のEUとの交渉期間が残っているため、直接的な影響は限定的とみられています。
しかし、EUへの残留を主張していたキャメロン首相が24日、今回の国民投票の結果を受けて10月に辞任する意思を示したことから、新しい首相が就任すれば、EUからの離脱が加速化する可能性があります。
専門家らは、「世界経済の先行きが不透明な時間が続く」としたうえで、「ポンド安、ユーロ安、円高への警戒が必要だ。イギリスの新政権がどうなっていくのかも注目される」と述べました。