イギリスの国民投票でEU離脱が決定したことについて、中国が主導するアジアインフラ投資銀行の今後の対応に関心が寄せられています。
アジアインフラ投資銀行の初の年次総会が25日、中国北京で開かれ、韓国の柳一鎬（ユ・イルホ）経済副総理は基調演説で、イギリスの国民投票でEU離脱が決定したことによる世界経済の不透明感が高まったとして、危機管理策について会員国共同の努力が必要だと強調しました。
アジアインフラ投資銀行がアジア地域で鉄道や道路、ダムなどのインフラ建設に投資を進めれば、イギリスのEU離脱決定による先進国の投資縮小を相当部分挽回できるものとみられます。
一方、今回の年次総会では来年の2回目の年次総会を韓国の済州島で開くことを全会一致で決定しました。
来年の年次総会は6月に開かれ、韓国は今後1年間、年次総会の議長国を務めます。