北韓のミサイル開発に、北韓に亡命した旧ソ連のロケット技術チームが技術を提供し、最近まで関与していたことが、KBSの取材で明らかになりました。
KBSが入手した国防研究院の資料によりますと、ソ連解体後に亡命したロシア人技術者、およそ25人が、平壌市にある「第2自然科学院」で、5万5000人の北韓スタッフとともに、核、ミサイル、化学兵器など大量破壊兵器の開発にあたっているということです。
プーチン大統領が、2000年7月に北韓を訪れ、ロシア人亡命者らを帰国させるよう求めましたが、ロシア人亡命者らは、北韓が給料として月8000ドルを保証していたことなどから、そのまま留まり、最近までミサイル開発に関与していたということです。
北韓は、1970年代まで、ソ連にミサイル技術の提供を求めたものの断られ、1980年代にエジプトから旧ソ連製のスカッドミサイルを手に入れ、それを改良してミサイルを製造していましたが、射程1500キロ以上の地対地弾道ミサイルの開発では、失敗を繰り返してきました。
それが、ロシア人亡命者らによって技術が大きく進展し、最大射程1万キロメートルの大陸間弾道ミサイルの開発が視野に入るまでになったとされています。