アメリカの国際貿易委員会は、現地時間の6月29日、韓米FTA＝自由貿易協定によって、アメリカの貿易収支は、去年、157億ドル、韓国ウォンにしておよそ17兆ウォンも改善したという分析結果を発表しました。
国際貿易委員会によりますと、韓米FTAが行われなかったとしたら、 去年のアメリカの対韓国貿易赤字規模は440億ドルになる見通しでしたが、韓米FTAによって貿易赤字が283億ドルまで縮小したということです。
また、韓国産製品の輸入が増加したことで供給業者が増えたほか、関税が4億8000万ドル下がったことでアメリカ消費者の生活も改善されたと説明しました。
韓米FTAについては、アメリカ大統領選挙で共和党の候補になることが確実視されているドナルド・トランプ氏が、韓米FTAによってアメリカが大きく損していると主張しており、アメリカ国際貿易委員会の分析は、トランプ氏の主張を覆すものです。
この報告書について産業通商資源部は、さらなる分析を重ね、両国の友好的な通商関係が持続するよう積極的に対応していくと発表しました。