景気低迷が続くなか、若年層の求職者の5割が、公務員や教員になるための資格試験の受験準備をしているか、受験を経験していることがわかりました。
韓国雇用情報院によりますと、15歳から29歳までの若年層の求職者は、2008年の世界金融危機の際は45万5000人に上っていましたが、その後徐々に減少し、2011年から2014年までは41万人程度で推移していました。しかし、去年は、若年層求職者の数が54万2000人に上ったということです。
また、若年層求職者のうち、公務員や教員、会計士などの資格試験を受けるための準備をしているか、準備をしたことのある人は、20歳から24歳の年齢層では47.9%、25歳から29歳までの年齢層では53.9%に上りました。
試験の種類で見ますと、「9級の公務員試験」が45.5%でもっとも多く、続いて「教員の任用試験」、「専門資格試験」、「7級の公務員試験」などの順となっています。
これについて韓国雇用情報院は、景気低迷が続くなか、就職難や不安定な雇用状況などの影響で、公務員や教員など安定的な職場を求める傾向が強くなっているためと分析しています。