北韓と中国の国境付近で、北韓を逃れて中国に来ている北韓住民の支援活動に当たっていた韓国の市民団体の関係者らが、最近、中国当局によって事実上追放されたことがわかりました。
中国の消息筋によりますと、中国政府は、ことし5月、北韓と中国の国境付近で脱北者の支援活動に当たっていた複数の韓国の市民団体関係者に対して、6月末までに中国を離れるよう求めたということです。
市民団体の関係者らは、中国に来ている脱北者の身元の保護や生活支援などを行ってきましたが、中国政府の要請を受け、全員が韓国に戻ったということです。
これについて専門家らは、ことし4月、北韓が外貨稼ぎのために運営していた中国の「北韓レストラン」の従業員13人が集団で韓国入りしたことに対し、北韓が中国に抗議したことを受けて、脱北者の支援活動をする韓国人関係者が追放されることになったものとみられると説明しています。