韓国の外国人労働者に対する無料の医療サービスが、来年から20%を本人が負担することになります。
これまでは、外国人労働者が韓国の公共病院で医療サービスを受けた場合、全体医療費の最大1千万ウォンまでは無料で受けられるようになっていました。
韓国の保健福祉部の「外国人勤労者等医療支援事業案内」によりますと、2017年からは、外国人労働者が韓国で病気になり国立中央医療院などの公共病院で治療を受ける際は、入院や治療にかかる費用の80%は韓国政府や自治体が支援し、残りの20%は患者本人が負担することになります。適用範囲は、1回当たりの費用が、500万ウォンまでとなっています。
韓国の外国人労働者に対する無料の医療サービスについては、健康保険料を納付している韓国国民も医療費用の30%は本人が負担しており、公平性を欠くという指摘がありました。また、一部の外国人がこの制度を悪用し、韓国に来て無料で治療だけ受けて帰国してしまうケースもあったとされています。