韓国国防部は8日に終末高高度防衛(THAAD)ミサイルの導入方針を発表しましたが、配備が取り沙汰されている在韓米軍部隊がある地域では反対運動が本格化しています。
配備先として有力視されている南東部の慶尚北道漆谷郡と郡議会は5日、反対声明を発表、9日には中心部で住民3500人余りが集まり、「THAAD配備反対決起大会」を開きました。
漆谷郡のTHAAD配備反対対策委員会の関係者は、「1960年に在韓米軍が漆谷郡に駐屯して以来、地域の開発が進んでいない」と主張しました。
一方、朝鮮日報は11日付けで、THAADは慶尚北道漆谷郡、忠清北道陰城郡、京畿道平澤市など、すでに取り沙汰されている地域ではなく、第三の地域に決定される可能性が高いとしました。
朝鮮日報は、政府消息筋の話として、人口が密集していない南部の防空基地などが検討されているとしました。