北韓の工作員800人あまりが、最近、北韓と中国の国境付近で、北韓を脱出しようとする北韓住民の摘発などの活動に当たっていることがわかりました。
北韓に詳しい中国の消息筋によりますと、先月初旬、北韓の李洙墉(リ・スヨン)労働党中央委員会副委員長が中国訪問から帰国して以来、北韓の工作員800人あまりが中国に渡り、北韓と中国の国境付近で働いている北韓の労働者およそ2万人の監視に乗り出しているということです。
また、一部の工作員は、ことし4月に、中国の「北韓レストラン」の従業員12人が集団で脱出して韓国入りしたことの報復として、中国で脱北者の支援に当たっている韓国の市民団体の関係者を対象に、テロや拉致などを計画しているということです。
消息筋はまた、中国政府が、6月に、北韓と中国の国境付近で脱北者の支援活動に当たっていた複数の韓国の市民団体関係者に中国を離れるよう求めるとともに、工作員の動向に注目していると説明しています。