韓半島西の海、西海の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)近くの海域で行われる中国漁船による違法操業を防ぐため、政府は、違法操業の取り締まりを専門とする海洋警察の組織を新しく設ける方針を明らかにしました。
海洋水産部や外交部などが11日、合同で発表したところによりますと、西海における中国漁船の違法操業の取り締まりを専門とする海洋警察の組織を設けるとともに、該当水域に警備艦艇9隻、取締官100人を常時待機させる予定だということです。
また、違法操業の疑いで逮捕される漁船の船長に対しては、韓国で捜査や裁判を行ったあと、中国側の海洋警察に身柄を引き渡す方針だということです。
さらに、違法操業をしていた漁船が北韓側の水域に逃走する場合、取締りが難しいことを考慮し、11月までにおよそ80の漁礁を設置するということです。
これについて政府の関係者は、「西海で行われる中国漁船による違法操業については、中国政府も取り締まりに対する確固たる意志を示しているので、中国政府との交渉などを通して実効性のある対策を設けていく方針だ」と説明しています。