交通死亡事故を減らすため、すべての道路、すべての座席でシートベルトの着用を義務づける内容の道路交通法改正案が、19日の閣議で議決され、早ければ来年3月から施行される見通しとなっています。
これまでは、高速道路など自動車専用道路に限って全席でのシートベルト着用が義務づけられ、それ以外の道路では、運転席と助手席だけ、シートベルトの着用が義務付けられていましたが、今回、議決された道路交通法改正案では、国道、地方道、農漁村道路などすべての道路でも、全席でのシートベルト着用を義務づける内容となっています。
改正案は、今月中に国会に提出される見通しで、9月の通常国会で成立すれば、来年3月から施行されます。
警察の関係者は、法律の改正により、交通事故が発生した際の被害を減らすことができると話しています。
韓国での後部座席のシートベルト着用率は22%で、ドイツの97%やイギリスの89%、日本の61%などに比べて低くなっています。