靖国神社のトイレに火薬入りの発火装置を仕かけてトイレの天井などを棄損した疑いで、火薬類取締法違反の罪などで起訴された韓国人(28)被告に19日、懲役4年の実刑判決が言い渡されたことについて、被告側が判決を不服として、控訴の意向を示しました。
19日に行われた韓国人被告に対する判決公判で、東京地方裁判所は「人が自由に出入りできる場所での危険性の高い悪質な犯行だ」として、懲役4年の実刑判決を言い渡しています。
これについて、被告の母親は、19日、韓国メディアとのインタビューで 「刑が重過ぎる。受け入れられない」として、判決を不服とする姿勢を示しました。
また、母親は「息子は人にけがをさせる意図は全くなかったと話していた。だから、人影のないトイレに発火装置を仕かけて、人の出入りがないかをトイレの周辺で20分間見守っていた」と述べて、被告の犯行はテロではないと主張しました。
日本の検察は、12日に行われた結審公判で、被告が用意周到に犯行を計画し、神社の関係者や参拝客に不安を与えたとして、今回の犯行をテロだとして、懲役5年を求刑していました。