政府が、去年初めにタバコの値上げに踏み切って以来、喫煙を抑えるための政策を展開しているにもかかわらず、国内のタバコの消費量が、増加していることがわかりました。
市場調査会社のニールセン(Nielson)によりますと、ことし上半期のタバコ消費量は、およそ359億969万本で、前の年の同じ時期に比べておよそ14%増加したということです。
また、ことし上半期の月別のタバコの消費量をみても、増加傾向は、前の年に比べてはるかに顕著になっています。
さらに、一般的に喫煙率は、年初めに禁煙の決心などで大幅に下がり、時間が経つにつれて増加する傾向をみせることから、現在の増加傾向が続けば、タバコの消費量は、近いうちに値上げ以前の水準に逆戻りするとみられています。
政府は去年の元日からタバコの値段を一斉に引き上げたほか、禁煙キャンペーンなど喫煙を抑えるための政策を繰り広げてきましたが、今回の調査結果で、その効果に疑問符がつくことになりました。