韓国の完成車の中国への輸出が減る一方で、中国の完成車の韓国への輸入が増え、ことしに入って中国との間の自動車貿易収支が初めて赤字に転落しました。
これは韓国の自動車メーカーが高い関税を避けるため、本来、韓国で製造して中国向けに輸出する車を、中国での現地生産を増やしているためです。
現代自動車など,韓国の自動車メーカーは去年、中国の現地工場で169万台を生産しており、これにともなって韓国で製造する完成車の輸出は年々減っています。
一方、韓国に輸入される中国からの完成車は、2007年から2015年まで年平均10.3%増えました。
中国の自動車メーカーは、低価格を武器にミニバンや小型トラックの市場を集中的に攻略しています。
その結果、韓国の対中国自動車貿易収支は、2014年1月から5月にかけては6億5070万ドルの黒字だったのが、去年2015年の1月から5月にかけては3億9800万ドルの黒字に大きく減り、ことし1月から5月は,ついに170万ドルの赤字となりました。