北韓軍の将官級幹部と外交官など4人が脱北し、第3国への入国を試みていることが分かりました。
北韓の情報筋によりますと、北韓外交官の協力のもと、北韓軍の将官級幹部と外交官など合わせて4人が脱北したということです。
脱北した北韓の幹部らは、韓国ではなく、第3国への入国を試みているということで、その理由として、ことし4月に集団で脱北した中国にある北韓レストランの従業員12人が調査のため国家情報院管轄の施設に収容されたことを受け、韓国の市民団体が彼らの釈放を求める「人身保護救済申請」を出していることなどが影響したものとみられています。
さらに、北韓で安定的な地位にいた高官級幹部が脱北した理由について情報筋は、金正恩(キム・ジョンウン)体制と国際的に孤立している北韓の状況に強い不満があるためと説明しています。
去年、北韓で韓国に対する工作を総括する偵察総局に勤務していた大佐が韓国に亡命したケースはありましたが、北韓軍の将官級幹部が脱北したのは今回が初めてです。