韓国で現職の検事長がITベンチャー企業から巨額の賄賂を受け取った容疑などで起訴され裁判にかけられることになりました。
起訴されたのは、チン・キョンジュン検事長(49)です。
検察は今月はじめ、特別検察官を指名してチン・キョンジュン氏に対する調査を行い、14日に特定犯罪加重処罰法上、収賄の疑いで緊急逮捕し、取り調べを行っていました。
チン・キョンジュン氏は、2005年にITベンチャー企業、オンラインゲーム大手ネクソンの創業者、金正宙(キム・ジョンジュ、48)氏から4億2500万ウォンを受け取ってネクソンの非上場株式1万株を取得、2006年に10億ウォンで売却したほか、ネクソンの日本法人、ネクソンジャパンの株式8537株を取得して、上場後に売却し、多額の差益を得た容疑がもたれています。
検察は29日にチン・キョンジュン氏を収賄罪で起訴、ネクソンの創業者、金正宙氏を贈賄罪で在宅起訴しました。
韓国で次官級の現職検事長が起訴されたのは初めてです。
検察は29日、裁判の結果を待たずに、チン・キョンジュン検事長の解任を決めました。