韓国では、消費財の貿易収支が、ここ10年間で大幅な赤字となっています。
民間シンクタンクの現代経済研究院によりますと、韓国製消費財の輸出額は、1995年の196億8000万ドルから、2014年には、244億2000万ドルと、10年間で47億4000万ドル増加しました。
一方、海外で製造された消費財の韓国への輸入額は、1995年には81億6000万ドルでしたが、2014年には、461億6000万ドルとなり、10年間で380億ドル増加しました。
このため、韓国の消費財の貿易収支は、1995年は115億2000万ドルの黒字でしたが、2014年は217億3000万ドルの赤字となっているということです。
これについて現代経済研究院は、「韓国企業の工場の海外移転による産業空洞化や途上国の浮上などで消費財の貿易収支が悪化しているものとみられる」と説明しています。