南ヨーロッパのマルタ共和国が、出稼ぎのために入国する北韓住民に対し、ビザの発給を中断する方針を明らかにしました。
外交部によりますと、マルタを訪問している韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は、現地時間ので7月29日、マルタ共和国のムスカット首相、ヴェッラ外務大臣とそれぞれ会談しました。
この席で、ヴェッラ外相は、「外貨の出稼ぎのためにマルタに来ている北韓出身の労働者が強制労働を強いられているという韓国や国際社会の指摘を受けて、最近、北韓住民に対するビザの延長を中断している。また、今後、ビザの発給も中断する方針だ」と述べたということです。
マルタは、1971年に北韓と国交を結んで以来、緊密な協力関係を維持しており、マルタの建設工事現場や衣類工場などで北韓出身の労働者を受け入れていました。
韓国の外交部長官がマルタを訪問したのは、1965年の国交正常化以来初めてです。