北韓の政治犯強制収容所に収容されている人の3人に1人は、家族や親戚の行動に対して連帯責任を問われる「連座」で収容されていることがわかりました。
北韓人権情報センターによりますと、現在、北韓の政治犯強制収容所に収容されている人は1258人と推定されており、このうち、収容された理由としてもっとも多いのは「連座」で、全体の29%を占めているということです。
次いで、「韓国への脱北を試みた」、「北韓の体制に対する不満を表した」、「違法な越境を試みた」、「宗教的な活動に参加した」などの順となっています。
これについて北韓人権情報センターは、「北韓の政治犯強制収容所は、北韓の政治体制に批判的な人たちを社会から隔離するための施設であり、北韓住民を統制する手段として活用されている」と説明しています。
北韓人権情報センターは、2003年から脱北者に対するインタビューを行い、北韓における人権侵害の実態調査に当たっています。