アメリカが、今月初め、グァムの米軍基地に超音速爆撃機「B-1B」を前進配備すると発表しました。
アメリカ空軍は2006年からアジア・太平洋地域の戦略的な均衡と同盟国への軍事力支援を行うため、グァム基地に戦略爆撃機を配備していますが、「B-1B」爆撃機が配備されるのは今回が初めで、アメリカ軍は太平洋司令部の戦略的打撃能力を強化するとしています。
グァム基地にすでに配備されている「B-52」は、核爆弾を含め30トンを超える爆弾を搭載することができ、有事の際には3~4機で半径数十キロを焦土化することができますが、「B-52」よりも飛行速度が速く、より多くの武器を搭載することができる「B-1B」がグァムに配備される場合、北韓をさらに圧迫するとみられています。
去年1月に北韓が4回目の核実験を断行し、アメリカが「B-52」爆撃機を韓半島に出動させたときにも、北韓は「核戦争」まで言及しながら強く反発しています。
韓半島有事を想定した韓米両軍の合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」を今月下旬に控えている状況での、「B-1B」爆撃機の配備は、北韓の威嚇の意志を萎縮させる効果があるものとみられています。