検察は、ロッテ創業者の辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長が、株式を不法贈与し、およそ6000億ウォンを脱税したと発表しました。
これは、ソウル中央地方検察庁が、ことし6月からロッテグループの秘密資金疑惑を捜査するなかで明らかになったものです。
検察によりますと、辛総括会長は、自身が保有するロッテホールディングスの株式6%を、事実婚関係にあるソ・ミギョン氏親子と、長女の辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ奨学福祉財団理事長の3人に不法贈与し、贈与税などおよそ6000億ウォンを脱税したということです。
不法贈与された株式は、およそ1兆ウォンと推定されています。
贈与の過程では、ロッテの政策本部が、アメリカや香港などに実態のないペーパーカンパニーを設立して、これらの会社を通じて不法贈与が行われたということです。
検察の取調べで、ロッテグループの関係者らは、不法贈与と脱税の疑いを認めていて、「辛格浩総括会長から指示があった」という証言も得ているということです。
検察は、近く、辛総括会長を呼び出し、調べを進める方針で、さらに、ロッテオーナー一家に対する捜査範囲を拡大し、余罪がないか調べていくとしていています。