メニューへ 本文へ
Go Top

社会

ウォン高ドル安で韓国産業界が緊張

Write: 2016-08-11 10:36:09Update: 2016-08-11 15:41:20

ウォン高ドル安で韓国産業界が緊張

ドルに対するウォン相場が10日、1ドル=1095ウォン40銭となり、ドルに対するウォンの価値がここ14か月で最も高くなり、韓国の産業界が緊張しています。
韓国の産業界によりますと、三星、現代自動車、LGなど、韓国の大手企業は、為替差損の分析や輸出戦略の見直しなど対策作りを急いでいるということです。
三星電子は、すでに今年の第2四半期に為替レートの変動の影響でおよそ3000億ウォン(およそ277億円)の為替差損が発生したと明らかにしましたが、今後ウォン高が続く場合、さらに影響を受けるとみられます。
LG電子も、今年の3月末をベースに、ドルに対するウォンの価値が10%上がると収益がおよそ279億ウォン(およそ26億円)下がるという予測を出しているだけに、ウォン相場の変化を慎重に見守っています。
韓国の自動車業界でも、輸出競争力の低下が懸念されています。
現代自動車グループ傘下のグローバル経営研究所の分析によりますと、ドルに対するウォン相場が10ウォン下がれば、韓国の自動車産業の売り上げは4200億ウォン(およそ388億円)程度下がると推定されています。
現代自動車と起亜(キア)自動車の関係者は、為替レートの変動による価格競争力の悪化に備えて現地通貨での決済や為替ヘッジなどで対応していると説明しています。
また、自動車業界では、海外市場での価格競争力にはウォンに対する円の相場も影響を及ぼすとされていますが、現在円高であることからまだある程度競争力を維持できるとされています。
一方、航空業界は、外貨建負債を多く抱えているため、ウォン高になると、営業利益が増える効果が期待されています。また、韓国から海外に行く観光客が増えることも期待できるため、好材料とされています。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >