リオデジャネイロ・オリンピックの開会式を見るためブラジルを訪れていた北韓労働党中央委員会の崔竜海（チェ・リョンヘ）副委員長が、現地時間の11日未明、帰国の途に就きました。
崔竜海副委員長は、先月30日に平壌を出発し、中国・北京とキューバを経由して今月4日、リオデジャネイロ入りしていました。当初、11日まで現地に滞在する予定だったのが、出発を1日前倒しし、11日午前１時半発の航空機で帰国の途に就いたものです。
崔竜海氏は、金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長の最側近とされ、今回の訪問で、国際社会からの孤立を回避するための積極的な「スポーツ外交」を展開すると予想されていましたが、IOC＝国際オリンピック委員会主催の夕食会やオリンピックの開会式に出席した以外は、主要国の首脳らと接触した形跡もなく、特に公式な外交活動はみられませんでした。