アメリカの政府系放送「ボイス・オブ・アメリカ」は13日、北韓を逃れた脱北者3人が11日、難民の地位を認められてアメリカに入国したと伝えました。
3人は、女性2人と男性1人、このうち1人は14歳未満の子どもだということです。
これで脱北者が難民としてアメリカに定着し始めた2006年5月以降、アメリカに入国した脱北難民は、200人となりました。
男女別にみますと、女性が120人、男性が80人で、脱北者全体のおよそ8割が女性であることを考えますと、アメリカで難民として認められる男性の割合が高いことがわかります。
年齢別には、30代が57人、20代49人と、20~30代が半数以上を占めています。
脱北難民は、2004年にアメリカで制定された「北韓人権法」にもとづいて、難民の地位を認められ、アメリカに定着できるようになっています。
脱北難民に対しては、定着する地域によって差はありますが、多くの場合、およそ8か月間にわたって毎月200~300ドルの現金と健康保険、食品購入券などが提供されています。
脱北者は、アメリカに定着してから1年が経つと、永住権を取得することができ、5年が経つと、市民権を取得することができます。