最低賃金を下回る給料で働く労働者の数が、来年には300万人を超える見通しです。
韓国銀行が16日、金融通貨委員会に提出した報告書によりますと、最低賃金以下の給料で働く労働者は、ことし280万人に上り、来年には11.8%増加して313万人となり、労働者全体の16.3%を占めるとみられるということです。
最低賃金を下回る給料で働いている労働者の数は、2013年3月、景気後退の影響で200万人を超えた後、毎年増加していますが、最低賃金制度を遵守しない企業への監督や処罰がきちんと行われておらず、関連法の違反で摘発された事例は2013年に6081件、2014年に1645件、2015年に1502件と毎年減少しています。
韓国銀行は、労働監督を強化して最低賃金制度の遵守率を高める一方で、業種別に最低賃金に差を設けるなど、制度の実効性を高める方法を探るべきだとしています。