韓国で最高額の紙幣となる5万ウォン札の市場流通量が急増したことが分かりました。
先月末現在、市場に出回っている5万ウォン札の流通量、つまり、発行残高は70兆4000億ウォンで、紙幣全体の発行残高、91兆ウォンのうち、およそ77%を占めたということです。2009年に5万ウォン札が発行されてから、発行残高が70兆ウォンを超えるのは初めてです。
市場に流通している紙幣が減少している中でも、5万ウォン札だけは増加傾向を見せています。先月末現在、1万ウォン札の発行残高は16兆2000億ウォンと、前の月に比べて1.3%減少したほか、5千ウォン札は0.4%、千ウォン札は0.1%減少しました。
韓国銀行は、5万ウォン札の需要が急増していることを受け、2014年6月から5万ウォン札の供給量を拡大してきましたが、5万ウォン札の回収率は50%と、他の紙幣よりも低いため、地下経済に流入しているのではないかという議論も起きています。