警察などに通報された子どもの虐待事件のうち、家庭内で発生したものは全体の8割を占めることがわかりました。
保健福祉部によりますと、去年1年間、警察や児童養護施設などに児童虐待の疑いがあると通報され、虐待として認められた事件は1万1709件に上りました。
このうち、家庭内で発生したものは9378件で、全体の8割を占めているということです。
これについて専門家は、家庭内で発生する子どもの虐待は気づかれない傾向があるため、幼稚園や学校などの関係者を対象に、担当児童が虐待を受けていると判断される場合は直ちに通報するよう、注意を呼びかける必要があると指摘しています。
児童虐待の疑いがあるとして関係機関に寄せられた通報の件数は、2012年は1万943件でしたが、2013年は1万3076件、2014年は1万791件、2015年は1万9209件に上るなど、毎年増加しています。