ことしの韓国の経済成長率は、個人消費の伸び悩みや投資の萎縮などで、去年と同じ2.6%になるという見解が出されました。
韓国金融研究院によりますと、ことしの韓国の経済成長率は、上半期は3.0%、下半期は2.2%で年間を通しての経済成長率は去年と同じ2.6%になる見込みだということです。
なかでも、車などに課される個別消費税の一時的な引き下げ措置が下半期に終了することや、イギリスのEU＝ヨーロッパ連合からの離脱による世界経済への不安感などの影響で、個人消費の増加率は、去年の2.2%に比べて0.8%ポイント減少して1.4%になるものと予想されるということです。
また、不景気の影響で投資が萎縮し、企業の設備投資は去年に比べて4.4%減少するものとみられるということです。
これについて韓国金融研究院は、｢ことしの下半期は、上半期に比べて経済状況が悪化するものと予想されるため、政府の短期的な景気浮揚策が必要になると考えられる。とりわけ、個人消費の伸び悩みに対する対策が急がれる｣と説明しています。