韓国で、およそ15年ぶりにコレラ患者が発生しました。
疾病管理本部が23日、明らかにしたところによりますと、韓国南西部、光州(クァンジュ)市に住む50代の男性がコレラを発症したことが確認されたということです。
男性は下痢と腹痛の症状で11日、光州市の病院に入院、病院は一週間後の18日にコレラにかかった疑いがあると診断。男性は症状が和らぎ、19日に退院しましたが、防疫当局は退院から3日後の22日、コレラと判定しました。
この患者は今年に入って海外旅行したことはなく、7日から2日間、家族ととともに慶尚南道(キョンサンナムド)の南海岸を訪れ、刺身を食べたということです。
防疫当局は、刺身が原因とみて、感染経路を調べていますが、申告の遅れで感染源の特定は難航しているということです。
コレラはコレラ菌に汚染された魚介類などの食品や飲料水を口にすると感染するもので、通常、2~3日の潜伏期間を経て発症し、下痢や嘔吐(おうと)などの症状が出ます。
保健当局は、男性の妻に対しても、検査を行いましたが、24日、陰性と判定されました。
当局はさらに男性の子どもや病院で男性の治療にあたっていた医療陣に対しても検査を行うとしています。