「法律が全ての国民に平等に適用されていない」。国民の8割は、このように考えていることがわかりました。
憲法裁判所は、8月15日から1か月間、国民6500人あまりを対象にアンケート調査を行い、その結果を31日に公表しました。
それによりますと、「法の前で万人が平等であるという憲法上の権利がきちんと守られていると思うか」という質問に対し、全体の81%が「そうではない」と答えていました。
その理由について、「社会指導層の特権意識」という答えが最も多く、「不平等な社会構造」、「原則のない法律の執行」などが続きました。
また、「憲法上の基本権を侵害されたことがあるか」という質問では、 回答者の31%が「ある」と答え、さらに憲法裁判所の役割としては、53%が「国民の基本権の保護」と答え、基本権保護への国民の高い要望が浮き彫りになりました。
基本権は、憲法が保障する国民の基本的な権利のことで、法の前で万人が平等であるという「平等権」、人間らしい生活をし、教育を受ける権利の「社会権」などで構成されています。