ロッテグループの裏金疑惑などをめぐり、ロッテ創業者の辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長(93)の長男、辛東主(シン・ドンジュ)ロッテホールディングス前副会長(62)が、検察からの召還を受けて1日午前、ソウル中央地方検察庁に出頭し、横領の容疑などで取り調べを受けました。
創業者一族が検察に召還されたのは、辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ奨学財団理事長(74)に続いて2人目です。
辛東主氏には、これまで10年あまりの間、勤務の実体がないにもかかわらず、ホテルロッテなどグループの系列会社から役員報酬などの名目で、数百億ウォンを受け取ったとして、横領の疑いがもたれています。
検察は、このほかにも、ロッテグループの系列会社間の内部取引や裏金工作、脱税などの疑惑について取り調べ、グループの経営全般についても事情を聴く方針です。
検察の捜査は、辛東彬(シン・ドンビン)グループ会長(61)の最側近とされる李仁源(イ・インウォン)政策本部長が出頭当日の26日に自殺したことで中断していましたが、今後、創業者一族への捜査が本格化するもようです。
検察は、辛東主氏の次に、次男の辛東彬会長を今月半ばごろ召還するものとみられています。