原油安が続く中、先月の消費者物価上昇率が4か月連続で0%台となりました。
統計庁が1日に発表した消費者物価動向によりますと、8月の消費者物価指数は、前の年の同じ月に比べて0.4%の上昇で、4か月連続で0%台にとどまっています。
品目別でみますと、電気、水道、ガスなどの公共料金は12.6%下がりましたが、これは、政府が電気料金累進制度への批判を受け、料金を一時的に引き下げたことが影響を及ぼしたものとみられています。
一方、猛暑の影響により農水畜産物は1%上昇したほか、サービス物価も1.9%上がりました。
政府は、電気料金の一時的引き下げが終わる10月以降、物価上昇率が1%台を回復するものと予想しています。
企画財政部の関係者は、「原油価格が緩やかな上昇を見せれば、原油安の影響が次第に縮小し、物価の下押し圧力も弱まるとみられる。秋夕(チュソク)に備え、農産品などの需給安定対策を推進していく方針だ」と述べました。