ロッテグループの不正疑惑を捜査している検察は、創業者の辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長=日本名、重光武雄(93)を、脱税などの疑いで事情聴取しました。
ソウル中央地方検察庁は、辛格浩総括会長の高齢や健康状態を考慮してソウルにある辛格浩総括会長の執務室に検事と捜査官を派遣し、8日と9日の2日間、2時間ずつ事情を聴きました。
辛格浩総括会長には、自身が保有するロッテ・ホールディングスの株式の一部を、事実婚関係にあるソ・ミギョンさん(57)の親子らに贈与した際、贈与税など数千億ウォンを脱税したほか、ソ・ミギョンさんが経営する会社に仕事を集中的に発注し、関連会社におよそ780億ウォンの損失を与えた疑いがもたれています。
調べに対して辛格浩総括会長は、これらの容疑を否認したということです。
検察は、今回の事情聴取をもとに辛格浩総括会長を起訴する方針ですが、高齢や健康状態を考慮して在宅起訴にする可能性が高いものとみられています。