韓国では今月12日、南東部の慶州付近で、マグニチュード5.8を記録する観測史上最大規模の地震が発生、近くには原子力発電所もあり、原子力発電所の安全について不安が広がっています。
この日は震源から27キロ離れた月城原発4基を手動で停止し、安全点検を行いましたが、これといった問題は発見されませんでした。
政府は、今回の地震を受けて、全国の原子力発電所の耐震性を強化することにしました。
韓国の原子力発電所はマグニチュード6.5の地震に耐えられるよう設計されていますが、政府は全国で稼動している原子力発電所24基について、マグニチュード7.0の地震に耐えられるよう耐震性を強化することにしたものです。
また、地震が発生した慶州付近の月城・古里原子力発電所については、精密点検を繰り上げて実施することにしました。
韓国原子力安全委員会によりますと、これまで原子力発電所や放射性廃棄物と関連した施設の安全には問題がないということです。