韓国政府が難民問題の解決に向けて今後3年間で2億3000万ドルの支援を行うことになりました。
外交部によりますと、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は現地時間の20日、アメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれたオバマ大統領主催の難民サミットに出席し、韓国政府が今後3年間で2億3000万ドルの人道支援を行うことを明らかにしたということです。
会議で尹長官は、「韓半島では過去、韓国戦争によって数百万人が難民となり、南北に離ればなれになった離散家族はいまでも苦しんでいる。また、自由と安全、人間の尊厳を求めて北韓を逃れる脱北者も後を絶たない」とし、韓国政府が進めている「難民再定着モデル事業」や難民法の制定などに言及し、難民支援に関する政策を引き続き強化する方針だと述べました。
サミットでは、シリア内戦などで急激に増加する難民問題を巡って、およそ50か国の首脳級や国際機関代表が参加して解決策について話し合いました。
一方、尹長官は近くベルギー・ブリュッセルで開かれるアフガニスタン復興支援に関する会議にも出席し、別の貢献策について発表するとしています。