北韓の李容浩(リ・ヨンホ)外相は23日、国連総会で一般討論演説を行い、核武装を国の重要路線と位置づけ、
「敵対関係にある核保有国が存在する限り、国の安全は核抑止力でのみ守ることができる」として、アメリカに対する対決姿勢を確認しました。
そのうえで李容浩外相は、アメリカに対抗し「核の質的・量的強化に向けた措置を取り続ける」と述べ、自衛目的のため核保有を放棄する考えのないことを明確にしました。
李容浩外相はまた、演説の中で、北韓による4回目の核実験を受けて国連安保理がことし3月に採択した制裁決議「2270号」について、「核と弾道ロケットをめぐる動きが国際的な平和と安全の脅威になるという法的根拠は国連憲章や国際法になく、これを適用された国は他にない」として、公正さに欠けると主張し、新たな制裁に向けた動きをけん制しました。