おととし4月に沈没した旅客船セウォル号の船体の引き揚げが、さらに遅れる見通しです。
海洋水産部は、今月中に船体をクレーンで引き揚げようと、長さ28メートル、幅1.8メートルの金属製の板を船体の下にさし込む作業を進めていて、必要な26枚のうち、船体の前の部分に差し込む18枚は、作業が終わっています。
しかし、船体の後ろの部分に差し込む8枚は、海底に岩が多く、また、船体周辺の堆積層もコンクリートのように固くなっていることから、作業が難航しています。
こうしたことから、海洋水産部は26日、引き揚げの目標時期を来月末に延ばすと発表しました。
金属製の板を船体に差し込み終わったら、ワイヤをつないで船体を吊り上げ、フローティングドックの上にのせることになり、こうした作業が順調に進めば、来月末には、引き揚げが完了するものとみられています。