韓国では、80歳以上の高齢者の死亡が増え、去年の死亡数が、27万5000人あまりと、これまででもっとも多かったことがわかりました。
統計庁は27日、「2015年死亡原因統計」をまとめました。
それによりますと、去年の死亡数は、前の年に比べて3.1%増えて27万5000人あまりで、統計を取り始めた1983年以来もっとも多くなりました。
これは、80歳以上の死亡が全体の40.8%を占めるなど、高齢者の死亡が増加したことが背景にあるとみられます。
死亡原因は、前の年と同じく「がん」が27.9%で、1位でした。
なかでも、肺がんがもっとも多く、続いて肝臓がん、胃がんの順でした。
がんに続いて2番目に多かった死因は、心臓病で、続いて脳血管疾患、肺炎、自殺、糖尿病の順でした。
一方、人口10万人あたりの自殺率は、26.5人で前の年より0.7人減りましたが、依然としてOECDに加盟している主要16か国のなかでもっとも高くなっていました。