輸出不振と構造調整という悪材料が重なり、韓国では、就業者数全体に占める製造業就業者数の割合が16.7%と、減少を続けています。
統計庁が30日、発表したところによりますと、ことし8月の製造業の就業者数は、441万8000人で、就業者数全体に占める割合は16.7%でした。
就業者数全体に占める製造業就業者数の割合は、金融危機の影響で2009年8月に、15.9%とこれまででもっとも低い水準に下がりましたが、その後上昇に転じ、16%から17%台を維持し、ことし1月と2月には17.9%にまで上がりました。
しかし、3月から再び下落を続けています。
製造業の就業者数がこのように減ったのは、輸出が振るわないうえ、構造調整まで重なったためとみられます。
自動車、鉄鋼、電子などの主力製造業の対外依存度が高い状況で、世界的な景気後退の影響で、輸出はことし7月まで、これまででもっとも長い19か月連続のマイナス成長となりました。
政府は、石油化学、鉄鋼などの業種の構造調整にも拍車をかける見通しで、ことしの製造業の就業者数はさらに減少するとみられます。