兵役逃れで韓国への入国が禁じられている、歌手のユ・スンジュンが、入国の許可を求めてアメリカ・ロサンゼルスの韓国総領事館を相手どってビザ発給拒否処分取消しの訴訟を起こしましたが、1審で敗訴しました。
ユ・スンジュンは、2002年、入隊を3か月後に控えて韓国国籍を放棄し、アメリカ市民権を取得し、兵役が免除されました。法務部は、ユ・スンジュンが兵役から逃れる目的で国籍を放棄したと見て、出入国管理法に従い「出入国禁止措置」をとり、ユ・スンジュンはこれまでの14年間、韓国に入国できない状況です。
ソウル行政裁判所は先月30日、「ユ・スンジュンは、兵役の義務を逃れるためにアメリカ国籍を取得したものとみられる。韓国で活動を再開すると、兵士の士気が低下し、兵役逃れの風潮が蔓延し、社会の秩序を損なう恐れがある」として、原告敗訴の判決を下しました。
ユ・スンジュンは去年9月、ロサンゼルス総領事館に在外同胞者にのみ発給されるビザを申請しましたが、受け入れられなかったため、去年10月、訴訟を起こしていました。