ソウル大学病院は、昨年11月にソウル中心部で行われたデモに参加し、警察の放水の直撃を受けて意識不明になり、先月亡くなったペク・ナムギさん(69)の死亡診断書の内容を再検討することにしました。
死亡した男性は警察の放水で倒れ、路面に頭をぶつけて脳内出血を起こし、ソウル大学病院で手術を受けるなど、治療を続けていましたが、先月25日に死亡しました。
主治医は診断書に死亡原因を「病死」と記入しましたが、医療界では、頭をぶつけて脳出血を起こしているので、外部の衝撃による死亡を意味する「外因死」、または「原因不詳」と記入すべきだったとの指摘が出ています。
こうした指摘を受けて、ソウル大学病院は死亡診断書を再度検討する方針を決めたものです。
ただ、外部の衝撃による脳出血を起こしたとはいうものの、手術後300日以上生存していたので、病死と記録することもできるとする意見もあり、今後の動きに関心が寄せられています。